FX業者を選ぶ際にまず悩むのは、国内業者にするか海外業者にするかでしょう。楽天やSBI、DMMといった普段の生活でも何らかのサービス利用している会社であったり、広告などでなんとなく目にする機会があったりと、なんとなく安心感があったりもします。日本の会社の方が規制も厳しそう、海外業者は怪しそうといったイメージを持つ方もいます。しかしそこで安易に国内業者を選んでしまうと、後々MT4でEAトレードを始めるとネックになってしまうポイントがいくつかあるので注意が必要です。
国内業者は一般的に海外業者よりも取引コストが高くなりがちです。たとえばスプレッドですが、国内業者は海外業者よりもスプレッドが狭く設定されています。一見国内業者の方が有利に見えますが、ここに落とし穴があります。国内業者は海外業者に比べ約定力が弱く、スリッページが発生しやすいのです。スリッページも取引コストになるので、いくら低スプレッドであってもスリッページが頻繁に発生すると意味がありません。MT4のEAの性能を最大限に発揮するには、約定力の高さも必要です。
また、国内業者はスプレッドを「原則固定」としていますが、この「原則」もまた落とし穴です。固定スプレッドとなっているのは、安定した相場の間だけで、重要経済指標発表後などの相場が大きく荒れているときは、スプレッドが広がっているという会社も多くあるのです。低スプレッドを売りにしている場合は、よくある手法ですので、注意事項もしっかりと目を通してください。
MT4でEAを運用する上で、取引コストがどれくらいかかるのかは大変重要な要素です。しっかりとEAが利益を出してくれているのに、取引コストがかさばってしまうとトータルの利益は下がってしまいます。利益を最大化するためにも、甘い宣伝文句に騙されずに最適なFX会社を選んでください。